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『平成』誌  同人文芸誌

在米日本人のための同人文芸誌です

平成50号発刊記念の集い

「平成」50号発刊記念の集い開催

 海風を受けて快晴下の5月20日、「平成」50号の発刊を記念しての集いがサンフランシスコ空港近くのマリオット・ホテル、ジュニアボールルームにて開催された。遠くはハワイ州、ノースカロライナ州、ミシガン州、ワシントン州、ニュージャージー州、ロサンゼルスから前日よりホテルに滞在しての参加で、近郊でも車で2〜3時間もかけて駆けつけた50人近い参加者は、宴席のテーブルに同人の松井としきよ氏から寄付された蘭の鉢が飾られた会場で、久々の再会に歓喜の声をあふれさせ、会の始まる前から熱気と賑やかさに包まれて午前10時に受付が開始された。
 会は編集室のミリオン礼子とベダー泉田和恵の司会で幕を開け、出席をとって名前を確認をした後は「創刊のことば」を全員で声を出して読むことで「平成」誌の初心を再確認した。2人の挨拶の途中、ハワイからの同人参加者、黒川道子さんと赤嶺富士子さんから編集室の2人にレイの花輪の贈呈があった。司会者の挨拶の後は、当日のプログラム、出席者による「3分スピーチ」が始まった。
 まず最も新しい同人が司会者より紹介され、50号から参加のワンベア幸子さんが壇上に上がり、眼鏡の枠の生産を誇る生まれ故郷の鯖江市の紹介などを含めた自己紹介を3分でまとめた。ベル係の同人の三木京子さんが3分を計り、ベルの合図を元に次々と同人やその配偶者のスピーチが続いた。途中ミシガン州から読者の一人として初参加のホワイト米子さんが、「平成」誌を通して知り合えた念願の方々に直接会うことができ、18年目の夢が叶い、とても嬉しいと感動の言葉を述べた。
 12時からは昼食に入り、サラダ、チキン、サーモン、デザートに舌鼓を打ちながら、親睦を深めた。古本市と新刊の販売も会場で行われた。
 1時からは当日のスピーカー、徳川文武氏が紹介され「外から見た日本」という題で30分にわたり講演した。氏は日本の政治、日本の外交と海外援助と貿易、変り行く日本語、情報媒体による生活の支配、挨拶、都会の交通の混雑の問題と生活習慣病、自分の意見を持つ事について話された。聴衆はメモをとったり頷きながら聞いていた。
 講演の後は、後半の「3分スピーチ」に戻り、同人、読者などが壇上でたくさんのユーモアやジョークで会場を盛り上げ、また真面目な話や真に迫る話でシーンとなる場面もあって、個性豊かな多種多様のスピーチが続いた。最後に創刊号からの一番古参の同人、パンドーフ妙子さんが壇上に立ち、同人を代表して編集室への感謝の言葉と共に、プログラムにない2人へのギフトの贈呈で「3分スピーチ」を締めくくった。
 6時間のプログラムの最後は全員で「また会う日まで」と「いい日旅立ち」を歌って記念撮影をし、4年後の再会を誓って散会となった。
 同人、読者、そして編集室の三者が一堂に会して、参加者一人一人が主役となったこの集いは、活字文化を通しての交流、絆、影響の大きさを確認できた、50号という一里塚に達したことを記念すべき有意義な会となった。

平成50号発刊記念の集い_f0013959_1174043.jpg

by bungei-heisei | 2007-06-18 01:35

by bungei-heisei
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